薄毛に悩むのは男性特有の老化現象だと思っていませんか?
実は私たち女性にも薄毛になる可能性が潜んでいるのです。
油断しているとあなたも危ないかもしれません。
今回は女性の薄毛の原因と、その予防策についてまとめてみました。
男性の薄毛と女性の薄毛の違いとは・・・??
男性の薄毛の原因は男性ホルモンが原因で起こります。
それを男性型脱毛症 AGA(Androgentic Alopecia) といい、主に男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロ DHT(Dihydrotestosterone)の増加が原因です。このDHTが毛乳頭を萎縮させ、毛細胞の増殖を抑制させるのです。そして結果的に髪の成長を妨げてしまいます。
これは男性特有のものだと安心してしまいますが、実はAGAは私たち女性の体内にも存在しているのです。
女性が男性ホルモンによって薄毛になってしまうことを、女性男性型脱毛症 FAGA(FemaleAGA)といいます。
男性の薄毛の特徴は、頭頂部や生え際から薄くなっていくことが多いのですが、女性の薄毛の特徴は全体が均一に薄くなっていく特長が有ります。薄毛が頭全体にびまん(広がる)するため、別名「びまん性脱毛症」とも呼ばれてます。
女性男性型脱毛症『FAGA』の原因とは・・・??
加齢
FAGAは更年期以降の女性に多くみられます。更年期になると、エストロゲンの分泌量が減り始めます。そして、閉経になるとさらにエストロゲンの分泌量が減ってしまうので、薄毛になってしまいます。
ストレス
ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れてホルモンバランスが乱れます。そうするとエストロゲンの分泌量が減るだけでなく、男性ホルモンの分泌量が増え、薄毛の原因に。
喫煙
ニコチンは血管を収縮させます。毛根への血液量を減少させ、栄養がうまく行き渡らなくなります。
無理なダイエット
食事制限をしていると、当然ながら栄養不足になります。髪に必要な栄養が毛根に送られなくなってしまい、弱くて細い毛しかはえず、ボリュームダウンします。
紫外線
紫外線を多く浴びると皮脂が酸化し脱毛の原因となります。さらに日光による乾燥によって髪のたんぱく質が破壊され、更なる脱毛につながります。
睡眠不足
睡眠時間は最も毛根に栄養が運ばれる時間です。睡眠時間が十分にとれていないとFAGAの進行が早まります。
帽子
きつい帽子を長時間かぶっていると、頭の毛細血管を圧迫し髪に栄養をいきにくくしFAGAの進行につながることがあります。
その他の女性も起こりうる脱毛症
牽引(けんいん)性脱毛症
髪の引っ張りすぎによっておこる脱毛症です。ポニーテールなどの長時間髪の毛を引っ張った状態が続くと、毛根が弱り髪の毛が抜けてしまいます。
分娩後脱毛症
分娩後脱毛症とは、出産後数か月以内に発生する脱毛症です。出産後にホルモンバランスが乱れることが原因とされていて、その多くは時間がたつと自然と症状がおさまります。
粃糠(ひこう)性脱毛症
乾燥したフケが大量に発生し、毛穴をふさいだり炎症をおこすことが原因で薄毛になります。
脂漏(しろう)性脱毛症
頭皮に皮脂腺から過剰に皮脂が出ることにより、毛穴が塞がり炎症を起こしたり、毛穴から細菌が侵入して毛母細胞にダメージを与えることで薄毛の原因になります。
円形脱毛症
髪の毛の一部分が円形にごっそり抜けてしまう症状です。一時的な場合もありますが、放置しておくと悪化する恐れがあります。
女性の薄毛の予防策とは・・??
質の良い睡眠をとる
就寝中は髪の毛や皮膚のダメージを修復する免疫細胞やホルモンの働きが活発になります。健康な髪を保つためには、早寝早起きを心がけて、睡眠をたっぷりとりましょう。
バランスの良い食事をとる
健康的な髪と頭皮をつくるためには、バランスのよい食生活を送ることが大切です。髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質です。良質なタンパク質や、髪の新陳代謝を促し成長を促進するビタミン類やミネラルを積極的に摂取しましょう。
禁煙する
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、頭皮をはじめ体全体の血行を悪くし、髪に栄養を送る毛乳頭という部分に、必要な栄養素が届きにくくなります。
十分な栄養をもらえない髪は、しっかりと育つことができずに細くなったり、抜けやすくなるので、たばこはやめましょう。
ストレスを溜めない
ストレスがたまると自律神経が乱れて血行不良を起こしやすくなります。それにより毛根まで十分な栄養が行き渡らず、薄毛や抜け毛を引き起こします。自分なりにリフレッシュ方法を見つけて発散するようにしましょう。
過度な飲酒はやめる
アルコールが肝臓で分解される時に髪の材料になるアミノ酸が使われたり、アルコールが分解しきれずにDHTが増えたりすると、抜け毛が起こり薄毛になります。飲み過ぎはやめましょう。
パーマやヘアカラーの使用回数を減らす
カラーリングやパーマに使う薬剤は刺激が強いため、髪や頭皮に大きなダメージを与えて薄毛の原因になります。できるだけ避けるか回数を減らしましょう。
過度なダイエットは控える
若い女性にも多いのがダイエットのし過ぎというのがありますが、健康な体を維持するために必要な栄養が不足してしまい、髪にも栄養が行き届かなくなり、髪の毛が細くなったり薄くなったりしてしまいます。
髪に優しいヘアスタイルを選ぶ
髪を引っ張り過ぎるヘアスタイルは毛根に負担がかかってしまいます。頻度を控えるなどして、髪の毛をいたわってあげましょう。
本格対策方法
クリニックに通う
薄毛をしっかり治療するにはやっぱり専門の医療機関やクリニックを受診するのがよいでしょう。
まずは無料カウンセリングで相談してみることから始めましょう。
しかし、病気や怪我とは違いますので、保険が適用されないのが最大のデメリットなのです。
育毛剤をつかう
クリニックに行きたいけれど、「費用がかかるしちょっと難しそう・・・」という方はまず、もっと手軽にできる育毛剤を使用をおすすめします。最近は女性の薄毛に悩む人が増え、育毛剤もレベルアップしています。
最後に・・
今の時代は薄毛に悩むのは男性だけではなくなってきましたね。
“髪は女の命”だといわれるくらい、女性にとって髪の毛は美しさの象徴とも言われる部分だとおもいます。
なので、手遅れになる前に、いま一度自分の今のヘアケア方法を見直して、いつまでも綺麗な髪の毛を維持できるように心がけていきましょう。
「今は平気だから大丈夫」ではなく、今から予防することが大切です。
クリニックに行くほどひどくなってからでは治療にも時間がかかってしまうので、今のうちから日常生活の中で自分でできることは実践して女性の薄毛予防をしていきましょう。