一般的に、妊娠適齢期は20代~30代前半と言われており、排卵日を狙って妊娠する確率は約20~25%です。
しかし、30代後半になると約18%、40代前半で約5%、40代後半になると約1%と、高齢になればなるほど確率がグッと下がることがわかります。
また、高齢になるほど先天異常の確率や妊娠症候群の確率が上がり、リスクも高くなります。
ちなみに、ダウン症児が産まれる確率は一般的に1000/1の確率と言われていますが、
20歳で1667/1
25歳で1250/1
30歳で952/1
35歳で385/1
40歳で106/1
45歳で30/1
の確率と言われています。
もちろん若くても妊娠しづらい人もいますし、リスクも0なわけではありません。また、若いに越したことはないとは言え、高齢でも無事に妊娠、出産されている方もたくさんいます。
妊活中の方に向けて、少しでも妊娠しやすくなる方法をご紹介したいと思います。
①排卵日をちゃんと知る
基本的なことですが、排卵日をしっかり把握しなくては妊活は始まりませんよね。まずは基礎体温をつけてみましょう。朝、目が覚めたら動く前にすぐ専用の体温計で測り、記録していきます。
毎日記録をとっていくと、高温期と低温期の二相に分かれます。低温期から高温期に変わる境目で体温が大きく下がる日があるので、この日を含めて前後1~2日の間に排卵が起こります。このタイミングを狙ってみましょう。また、排卵検査薬を併用するとより確実になります。
基礎体温を参考にしながら、排卵が起こりそうな数日前から排卵検査薬を使用し始め、徐々に濃くなる陽性反応を見て、あと何日で排卵が起きそうかを把握しましょう。
②冷えは大敵、日ごろから体を冷やさない
女性の体は季節問わず冷やしてしまうと良いことがありません。妊娠するために大切な子宮や卵巣が冷えてしまうと、血の巡りが悪くなってしまい、健康な卵子が作られなくなり妊娠の確率が下がってしまいます。日ごろから飲み物は常温や温かいものにしたり、お風呂ではできるだけ湯船にもつかり、肌寒いときはストールやカーディガンで対処するなど、日ごろから体を冷やさないことを意識しましょう。
③ストレスを溜め込まないこと。メンタル面は影響大!
メンタル面はとても影響してきます。
子どもがなかなかできないからと言って焦ってしまう気持ちはわかりますが、あまりにも神経質になってしまうと生理不順や排卵障害を招きます。また、あなたがイライラしていると夫婦喧嘩の原因にもなりかねません。
たまには趣味に打ち込みストレス発散したり、友達とおしゃべりをしたり、美味しいものを食べに行くなどして、楽しい時間を過ごしましょう。
何事も無理はし過ぎず、疲れた時はしっかりと休息をとることが大事です。
④栄養バランスを考え食生活を改める
食生活が乱れると、女性ホルモンの分泌量が減ったり、卵巣や子宮の機能が低下してしまいます。その結果生理不順や無排卵症状に至ってしまうこともあるのです。
妊娠するには健康な体であることが欠かせません。1日3食きちんと食べる、暴飲暴食をしない、極端なダイエットをしない、栄養があるからといって同じものばかり食べずバランスよくいろんな種類のものを食べる。という基本的なことを心がけましょう。
葉酸、タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンEは積極的に取り入れましょう。
⑤程よい運動を日課にする
妊活中の程よい運動は、血行が良くなり冷えの改善につながります。
冷えが改善することによって、子宮や卵巣の機能が上がり、妊娠しやすい体になります。また、代謝が良くなるのでホルモンバランスも整い、生理周期も整います。体を動かしいい汗をかくことは、ストレス発散にもつながり、気分もスッキリするのです。ダイエット効果もあるので、運動は積極的にライフスタイル取り入れていきたいですね。
⑥飲酒や喫煙は控える
妊活中の喫煙は、血行不良を招き、それが原因で卵巣機能が低下してしまいます。女性ホルモンが減少し、無排卵月経を引き起こすこともあります。
また、1日にエタノール10g(アルコール度5%のビールで250ml)を摂取すると、不妊の割合が60%増えるという調査結果もあります。
妊活中は、どちらもできるだけ控えた方がよいですね。
最後に
最近では芸能人の方もブログなどで不妊治療を公表するようになりましたよね。
近年の晩婚化により、妊活を初めてから1年間妊娠しなかった場合は、不妊治療を始める方が多いです。
病院に通うのはなにも恥ずかしいことではありませんし、もしも何か原因があった場合、はやいうちに発見できたほうがいいですよね。
妊娠はあまり深く考えすぎずに、穏やかな気持ちでいることが大切です。人は人、自分は自分なので、周りに影響されず、自分たちのペースで赤ちゃんを待ちましょう。