最近よく耳にするようになった「鈍感力」そういった本まで出版されていますよね。
何事にもよく気が付く人は、相手の気持ちや表情に敏感であったり、空気がとても読めるので、仕事でも家庭でも重宝される存在です。
しかし、よく気が付きすぎる分、人の自慢や嫌味にもよく気が付いてしまうので、本人は非常に疲れてしまうのです。ネガティブな言い方をすると神経質ということです。
結婚後は、夫の家族との親戚付き合いや、ご近所付き合いなど、今まで以上に考えることや関わる人が増えます。いちいち周りのことばかり気にしていては、とてもじゃありませんが体も心も持ちません。
なので、程よい「鈍感力」を身につけることで、楽になれるのです。いちいち反応せずに、華麗にスルーすることも大切です。
いちいち人の言葉に動揺しないこと
お姑さんに家事や子育てのことで遠回しに嫌味を言われたり、ママ友との会話の中で夫の収入や住んでいる家のことなど自慢にとれることを言われたとしても、いちいち反応してはいけません。反応すると相手の思うツボです。
お姑さんの言っていることは正直右から左に受け流して大丈夫ですし、ママ友との会話に関しては、人は人、世の中色々な家庭があり、自分の家庭と比べる必要はないんだと思い、悲観的にならないようにしましょう。
いちいち人の発言に動揺しなくなるととても楽になります。そのためには、ある程度自分の現状を認めてあげることです。
マウンティングという言葉がありますが、自分はこうでありたい、だからこうしているんだ、という芯がしっかりあれば、人の発言にフラフラ揺らぐことはありません。嫌味や自慢は、なんか言ってるな~くらいの気楽な気持ちでスルーしましょう。
夫婦間でも鈍感力で円満になる
夫に対して、「どうしてこんなことも気が付かないんだろう・・・」とイラっとする時がありますよね。
それは、男の人と女の人は脳の作りが違うので、仕方のないことなのです。なので、私たち女性はそれを念頭に入れて、あまり夫に期待しすぎないことも大切です。
そして、よく気が利く妻はとても頼りになりますが、夫としてはあとで自分のタイミングでやろうと思っていたことを指摘されたりするとあまりいい気はしません。あれこれ世話を焼くことがいいことばかりではないのです。
男性は基本的にはヒステリックな女性を嫌い、家庭では穏やかな女性を望んでいます。なので、夫の身の回りのことで気が付いてしまっても、すぐにやってあげたりせずに、温かく見守りましょう。それが、気が付いても気が付かないふりをするという鈍感力です。
また、会社の帰りに飲み会があると言われた時なども、誰と行くのか、場所はどこなのか、帰宅は何時になるのか、浮気ではないのか、などいちいち細かく聞くのはやめましょう。
男性は、ゆる~い雰囲気が好きなのです。そんな妻のいる家には、居心地の良さを感じ、黙っていてもちゃんと帰りたくなるものなのです。
鈍感な方が幸せ
気が付いても気が付かないふりをすることは、この世の中を生きていく上で自分を守る処世術になるのです。
鈍感な人の方が生きやすいのは事実です。最近では目や耳から入る情報が多すぎて、頭が混乱し疲れてしまいますよね。なので、全てを真に受けずに、自分の信じたものだけを信じれば良いのです。
「鈍感力」とだけ聞くと、一見マイナスなイメージがありますが、空気が読めなかったり、人の傷つくことを言う鈍感力ではなく、自分のことを守るためにわざと気が付かないふりをする鈍感力や、相手の居心地をよくするための鈍感力は人間関係を円滑にします。
これを機会に、あえて“鈍感になる”ことをしてみてはいかがでしょうか。